鈴木来人(ライト)がお勧めするFANTIC XTF1.5と、お手軽アップグレードの提案!その①

鈴木来人(ライト)がお勧めする
FANTIC XTF1.5と、お手軽アップグレードの提案!
その① XTF1.5をとことん試して、その性能を深堀する。

| Photo:Facebook:RaitoSuzukiCycling

2020年のシクロクロス全日本選手権入賞ライダーにして、JCFシクロクロス強化指定選手の鈴木来人さんは、今最も注目される若手トップアスリートの一人、レース活動もシクロクロスのトップライダーであると同時にクロスカントリーやダウンヒル、ロードレースにも挑戦するという幅の広さで、あらゆる自転車を愛し乗りこなすスタイルが、大きく共感を呼ぶトップライダーでもあります。

その来人選手が、トレーニングにFantic XTF1.5を活用!その使い方を一般のライダーにもわかりやすく解説してくださいました。ぜひご覧ください。

こんにちは。RAITOこと鈴木来人です。普段はペダルバイクで競技生活を送っている僕ですが、たまたま縁があってFANTICのeBikeに乗ってレースに出て以来、レースだけではない使い方にこのモデルは活路が大きく広がるのでは、と考えてきました。

| 2023年8月19-20日 ENS野沢大会E-BIKE部門3位入賞

ヨーロッパではeBikeのレースが盛んですが、日本ではまだまだ非常に少ないですからね。競技というよりは基本や遊び道具。でも、僕たちのような競技中心のライダーにとっても非常に魅力を感じるシーンが少なからずありました。

null| FANTIC XTF1.5

| 高剛性フレーム、低重心設計

モーターサイクルメーカーならではの重量バランスの設計力が生きているのだと思います。非常に高剛性のフレームで、僕クラスのライダーが思い切り攻め込んでも悲鳴を上げることが無い。一方で、硬すぎてどうにもならないような強さではなく、非常にバランスがいい。バッテリーの搭載位置とモーターのバランスも良く、コントロール性能が非常に優れたバイクだと思いました。
null| フレーム:アルミニウム サイズS/M/L / | バッテリー:リチウムイオン 36V630Wh

| 路面追随性がよい

これもマシンの基本設計が優れているからだと思いますが、いわゆるレーススペックのサスペンションではないのに、跳ねて飛び出したりとか、ストロークが足りなくて止まらないとか、コーナリングの動きがぎくしゃくするとか、ないんです。だからセッティングも出しやすい。個人の好みと使い方に合ったセットを作りやすい、優れたバイクだと思います。
| ショック:RockShox Deluxe Select T205x57,5 Air / | フォーク:RockShox RECON Silver RL e-bike – 29″ 150mm

| 基本性能が高い

完成車のままで乗れてしまう、十分に走れてしまうマシンだと思いますよ。eBikeとして、はもちろん、まずは自転車として、フルサスのMTBとしての基本性能が非常に高い。これ、一番重要なことのはずなんです。はっきり言って、他のパーツは好みだったりもしますから、この基本性能に優れたフレームと後述するモーターがあれば十分。これ以上があっても乗りこなせないですよ。しかも、めちゃめちゃ安いわけじゃないですか。

| モーターパワーが十分

これ、eBikeには最も重要なポイントですよね。特に、踏んだ時にどれだけモーターが応えてくれるかが大切で、ファンティックはそこが非常にいいです。多分パワーだけならもっと出ているバイクもあるのでしょうけれど、ライダーが期待するトルクを、期待する瞬間に、必要なだけ供給してくれる、そのマナーが最高にいいんです。ファンティックの良さはここに尽きると思います。パワーよりトルク。ここ、大事なところです。
null| モーター:brose S-ALU 36V, 最大出力:250W, 最大トルク:90Nm

| ロングライフバッテリー

これも素晴らしい。一般ライダーなら、補充電なしで一日走れちゃいます。僕たちトップクラスのライダーが、練習用のペーサー(先導)モデルとして使っていても、つまりそのスピードで走り続けていても、4時間以上走り続ける実力があります。正直、これ以上誰が使えるんだ、ってくらいのバッテリーです。

もちろん、いいことばかりではありません。が、ネガな面にもちゃんと答えが用意されています。例えば、

| 車両重量

特にバイクを振るとき、重たいのは堪えますよね。ファンティックはこの容量のバッテリーとこの高トルクのモーターを持つeBikeとしては軽量だと思いますが、絶対重量は当然ながらそこそこあります。でも、実際にはモータートルクが溢れているから、この問題はすでに解決しているんです。しかも、フレームの基本設計がよくできているから、バイクにしっかりと頼った走り方の習得ができちゃいます。これが安心してできるフレーム、なかなかないですよ。

| ボトルケージ

一見つかなさそうに見えますが、通常の位置は確かにバッテリーがあるので取付できません。が、トップチューブの裏側にちゃんとケージホルダー用の穴があけてあります。なので、問題はないはずです。また、eBikeでのトレッキングならハイドレーションバッグをしょって走るのが当たり前になってきていますから、こちらを使っていただければ当然、問題ありません。

| フレーム剛性にコクピットが負けている

ここは走りのレベルを上げるとアップグレードした方がよいでしょう。あとで紹介するRaceFaceなんかがお勧めしやすいですね。
| www.raceface.com *海外サイト

| より高度な走りにはアップグレードが必要

例えば、ブレーキとかフロントのサスペンションとかは、効果的なアップグレードです。ファンティック自身もそうしたパーツをアップグレードしたモデルを用意しているくらいですから、様々なパーツを楽しむことも含めて、ここはお好みに合わせて行くのがいいと思います。これも、基本性能が高いため、安心してパーツ交換ができちゃうのが優秀なところですね。

| XTF1.5 SPORT-Y 792,550円(税込)  / | XTF1.5 RACE-Y 847,000円(税込) / | XTF1.5 CARBON 893,200円(税込)

と、本当にお勧めのモデルです。もともとトレイルライド用に設計されているモデルですが、DHトレーニングやペーサーに使えるほど、十分以上の能力があると考えています。レースコースの下見にも最適ですよね。これはモーターサイクル・クロスカントリーでも多用されていると聞きますしね。MTBとしてはレストディなどで使えるDHトレーニングモデルにも向いています。もちろん自走登坂のあるコースではこれ一択ですよね!


| XTF1.5 627,000円(税込) / | カラー:イエロー/ブラック シルバー/ブラック

 

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